購入代行事業(Neokyo)、クロスボーダーEC事業を主軸にグローバルに展開するBLESS INTERNATIONAL様。ブラジル・コスタリカ・フランス・インドネシア・インドなど世界各地のメンバー率いるエンジニアチームにおいて、弊社は技術的支援やチームの体制づくりや意思決定のサポート、他社との連携支援などビジネスサイドの視点も交えて、多角的に携わらせていただいています。今回、代表取締役の佐藤光男さんにお話を伺いました。◆BLESS INTERNATINAL様(会社HP:https://www.bless.co.jp/)事業内容:購入代行事業 Neokyo、クロスボーダーEC事業(越境EC)、各種貿易関連業務、海外向け商品の企画・開発・製造・販売ー事業の強みを教えてください一番の強みは人だと思っております。Blessに集まってきているメンバーひとりひとりが本当に優秀で、事業のことを考えており、その分サービスにしっかりと反映していると思っています。海外の評価サイト「trustpilot」では4.7という高評価を頂いております。それも一人一人がサービスを向上させようと考えていることの表れかと思っております。 ー海外向けの販売ですが、海外ユーザー様のニーズはどのように把握されているのでしょうか?購入代行に関して言うと、ニーズはユーザー側から勝手に入ってきます。ユーザーのキーワード検索でニーズがいち早く分かるので、海外のトレンドがどこよりも早く分かるんです。キーワード検索が多い物を、越境ECの方でいち早く取り扱ったりもしています。ー購入代行と越境ECの2大主軸を構えているからこそできる、ニーズの把握と対応が可能なのですね。ー市場規模や、事業がこのタイミングで伸びている理由を教えてください。越境ECの市場規模は年々拡大していて、今後も成長していく見込みです。※1今後、2019年7,800億USドルから2026年4兆8,200億USドルまで成長する市場は見えています。(Facts & Factors発表データ)大手のECフリマサイトなども海外向けにとても力を入れていて、EC事業の成長の原動力になっていると思います。また、コロナ後のインバウンドの影響などで海外から日本に来やすくなった分、購入しやすい物は自分たちで購入していく流れも出てきています。購入代行は、海外で買いづらい物や大手でも取り扱いの少ない商品を取り扱っているので、利用者は増えています。※1:https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831002/20230831002-1.pdf 10ページ図BLESS INTERNATIONAL様の倉庫の写真ー事業背景を教えてください日本の人口減など衰退が進む中で、少しでも日本の良いものを残していきたいと思い海外展開を考えました。意外と、日本以上に日本のことを知っている海外の人は多いんです。またパートナーのボセマティアスさんとの出会いもあり、いち早く越境ECに取り組むことができました。以前、焼き物を海外に出そうとしましたが、思うような成果が得られませんでした。その原因を振り返った際に、まずは日本の文化や歴史を深く理解してもらい、その上で商品の魅力を伝えることが重要だと気づきました。単に物を販売するだけでは、こうした背景は伝わりにくいと感じ、情報発信にも力を入れることにしました。ー日本の商品の良さの根底には「日本への理解や関心」が大切であり、そのためにも情報発信に力を入れられているのですね。ー今後の展望を教えてください越境ECの先には、貿易ビジネスの展開を視野に入れています。現在は、中国で日本の商品の独占販売を広げています。中国に現地法人を作り、商品をコンテナで送るなどを行っています。今後、このような商社的な機能が伸びるだろうなと予感しています。私はEC商社と呼んでいるのですが、日本から海外へのBtoBビジネスにおいて、海外現地でECを活用するための関連会社やパートナーシップを構築し、商社機能をさらに強化していきたいと考えています。また、AIでできる事が増える一方、流通などアナログの部分はなくならないと思っていて、そういうアナログの部分を常に担えるようになっていきたいですね。さらに、購入代行サービスが越境ECと同じくらい簡単になれば良いなと思っています。現状では、購入代行において「またここでお金を払うの?」「また確認が必要なの?」という煩雑さが多く、それを自動化できるプラットフォームがあればと模索しています。イノベーションを起こしたいですね。ーホライズンテクノロジー株式会社への期待大谷さんをはじめ、二橋さん(Japan AWS Top Engineersを2年連続で受賞)など、皆さん経験が豊富で、こんなアベンジャーズのような精鋭部隊のいる組織が福岡にあることに驚きました。インフラ面の支援などテクノロジーの支援にはもちろん期待しています。また、意思決定などビジネスサイドやマーケサイドの強化が必要な状況だと思っていて、大谷さんのビジネスやマーケティングサイドの知見などからも、アドバイスをもらいながら共に成長していきたいと考えています。