R09の事業についてーはじめに、御社の事業について教えてください。福森さん:弊社は、メインとして人材コンサルティングとアウトソーシング事業、いわゆるRPO(Recruitment Process Outsourcing)と言われる領域で活動している会社です。RPOの内容としては、面接や面談の代行や、採用のグループワークの代行も行っています。実務については、R09と業務委託契約を結んでるパートナーさんが現在1000人ぐらいいるのですが、その方々に協力をお願いしています。R09は、そこのコンサルティング部分を担当し、パートナーさんと共有をしていくような形をとっている事業スタイルです。ー強みや競争力について教えてください。合田さん:弊社の強みは、人事のプロと協力しながら事業を行っているところです。提携しているパートナーさんは、人事の経験がしっかりある方や、人材業界で営業経験を積まれている方など、人事のプロと呼ばれる方々です。そういったプロと協力しながら、プロジェクトを一緒に回していっているところが強みだと思っています。組織立ち上げーもともと開発チームがなく、お二人で組織を作られたと聞きました。どのような経緯があったのでしょうか。福森さん:以前ホライズンテクノロジーの大谷さんに、パートナーさんの業務管理を行ったりする社内システムを構築していただきました。そのシステムの第2弾として「PAS」という、より発展的な社内システムを作ることになりました。弊社はいきなり部署を立ち上げるというより、まずプロジェクトとして物事をすすめる事が多く、第2弾のシステム開発もプロジェクト化して作ったのがスタートだったと聞いています。当時は基本的にパートナー企業にシステム開発を依頼してたんですが、社内的にもプロダクト事業を強化していこうという動きになって、内製化に進んでいった印象があります。もちろん、外部の方の力を借りなければいけない部分もあるのですが。ーシステムの構築や企画自体を外注する会社も多いと思うんですが、どうして内部でシステムチームを作ってやっていこうと思われたんですか。合田さん:そうですね、1つは時代の変化により、テクノロジーを使える企業が生き残るというのがあったからです。弊社が強みとしている人材活用の部分についてのノウハウを、テクノロジーとうまく融合させて、新しいものが生み出せないかという構想が社長の中でありました。PASプロジェクトをきっかけに、テクノロジー事業も拡大していっています。福森さん:やっぱり社内のドメイン知識や社内事情を理解した上で、テクノロジーを活用して何かできるというのが強みだと思います。もちろんそれがない中で新しい発想をするというのもすごく大事だと思うんですけど、外部の方に丸投げしてしまう形だと意思疎通が難しいこともあります。そこでスピード感が落ちてしまったりするのは事業にとっても致命的だと感じるので、社内でやった方がより良いものが作れるんじゃないかと思っています。ー仲間を集めるにあたり、どのような点を工夫されましたか。福森さん:「選ぶよりも選ばれる」というところをかなり大事にしています。 接点回数を増やして、R09のことを知ってもらい、逆に応募者の方のことをいろいろ伺ったりしてお互いに理解を深めるというところを意識しています。合田さん:やっぱり傾聴することを大事にしています。例えば新卒の採用などでは保護者の話をちゃんと聞いて不安を解消してあげるというところを意識して行ったり、面接官やリクルーターだけでなく、他の社員にも幅広く会ってもらって実際に働いている人の人柄を知ってもらうという取り組みをしています。チームについてー御社のシステム事業部について、メンバー構成と役割を教えてください。福森さん:システム事業部は企画チームと開発チームに分かれて構成されています。僕が所属する開発チームは、社員は僕含め4名(内2名23卒の新入社員)です。あとは、24卒のインターン生と、ホライズンテクノロジーさんの田口さん、久野さん、長井さんに入っていただいて、開発が進んでいます。新規サービスを立ち上げるにあたっての開発チームの役割は、企画チームが作った要件を詰めながら開発計画を立てて、サービスがリリースされるまでをメインに担当しています。その他の業務についても、開発だけにあまりとらわれないようにしたいなと思っていて、他部署との関わりを大切にしながら行っています。合田さん:私が所属する企画チームは、社員は私含め4名(内2名23卒の新入社員)です。企画チームの役割は、新規サービスをリリースするに当たり、サービスの検証から運用について考えるところからはじまります。要件定義をしてシステムに落として、デザインも考えて開発チームに共有するところまでをメインの業務としてやっています。また、開発が終わった後のテストなども担当しています。PEPSについてーこの度はPEPSのリリースおめでとうございます。サービスについて教えていただけますか。合田さん:一言でいうと、内定者向けのコンディションチェックツールです。新卒の内定者に向けて、月に1回15〜18問程度の簡単なアンケートを取っていくことで、手間をかけずに、しっかりとコンディションを把握しフォローできるというツールになります。アンケートの結果を6段階の数値で判定するのですが、その数値が規定を下回った場合、要注意という形でアラートを出して、該当の内定者に対して、フォローをすることができます。ご希望があれば、アラートが出た内定者に対する面談代行も行っているので、既存のサービスとの連携もできるような仕組みになっています。ーR09さん初のWebサービスということですが、どのような経緯で開発することになったのでしょうか。福森さん:昨年の3月くらいに、当時のシステムチームのメンバーの中でシステム事業部として新規プロダクトを作っていきたいという思いがあり、大谷さんと相談しながら企画がスタートしました。ー初めてのサービス立ち上げということで、苦労された点も多かったかと思います。どんな壁を乗り越えましたか。福森さん:確かに振り返ってみると、壁が結構あったなと思います。そもそも僕自身、事業を創るという発想が持ててなかったのでまずどう進めていくのかというのが全くわからない状態になっていました。そこからスタートするとなった時に「開発にどう乗せていくか」というところを先行して打ち手ベースでどんどん物事が進んでしまいました。詳細が決まらないままで詰まることもあったのですが、そこは細かく役割分担することで進むところもあったので良かったかと思います。合田さん:会社的にも新しい事業を作るっていう試みがはじめてだったので、ノウハウがないのと、判断材料はあっても意思決定のポイントはわからなかったり、いろんな意見を取り入れて判断していくことが難しくてそこは結構苦戦しました。ただ、大谷さんをはじめ外部のアドバイザーの方々にサポートしていただいて、いろいろ学ばせていただくことでその壁も乗り越えていくことができたので、すごくありがたかったです。社内にもノウハウとして残して、今後の新規事業にも生かしていきたいと思います。ホライズンテクノロジーとの関わりについてーホライズンテクノロジーと一緒にやって良かったと思う点を教えてください。福森さん:僕自身、入社したタイミングから大谷さんと関わらせていただいてるんですが、事業観点っていうところで、エンジニアの価値は「何かを作るだけじゃない」というのを大谷さんから学ばせていただきました。営業との関わり方や仕組み作りとか、そういった視点を大谷さんとの会話の中で学ばせていただいて、R09としても、事業を作るという観点が養われていると思っています。ホライズンテクノロジーのエンジニア、田口さんにも昨年の9月下旬ぐらいから参加していただきました。社内にリーダーエンジニアがいないんですが、田口さんはこれまでのご経験もあるので、進め方や意思決定までのプロセスなどを参考にさせていただいています。合田さん:そうですね、まず大谷さんがいらっしゃらなければ、R09潰れてたんじゃないかというくらい、いろんなところで助けていただいてます。私は丁度PASの要件定義をやる時に入社したんですけど、その時にいいベンダーさんをご紹介いただいて、こちらの要求を組んでいろいろ提案をしてくれたっていうところもあって、すごくしっかりしたシステムができました。また、システム開発を分かる社員が全くいなかったので、いざ新卒でエンジニアが入社しても何も教えられないような状況だったんです。そこでマネジメントの部分も大谷さんにいろいろご助言をいただいたり、田口さんをはじめいろんな優秀な方々をご紹介いただいて、我々もそこから学ばせていただいているので、本当にありがたいと思っております。田口(ホライズンテクノロジー システムエンジニア):今回の開発は、福森さんや合田さんをはじめチームメンバーの皆さんとコミュニケーションがいい感じで取れていました。Slackやミーティングでもすぐ質問や相談ができてたので、すごくいい雰囲気で開発できたと思います。技術的にもチャレンジが多く、そういった挑戦を通じてみんなで成長できたと思っています。将来の展望ホライズンテクノロジーとの関わりについてー今後、システム事業部をどのような組織にしていきたいですか。合田さん:新しいものを作り続けられる組織にしていきたいなと思っています。まだ組織を作る段階ではあると思うんですけど、若いメンバーもどんどん入社してきています。みんなで力を合わせてソフトウェアの品質を高めながら、いいサービスをお客様に提供できる状態にしていきたいと考えています。福森さん:僕は大きく2つあるんですが、1つはシステム事業を強くしていきたいと思っています。テクノロジーを使っていくのは事業的にもかなり価値があると思っているので、そこを信じてやっていきたいです。またR09のビジネス的に人が介在するところがかなり重要視されていると思うので、人とテクノロジーの融合をうまく作っていく事業組織にできればと思っています。もう1点は、最近AIやGPTなどが出てきて、働き方の転換期がやってきそうだと思います。そういった新しいものが出てきた時に、それをどう取り入れるか、R09の価値はなにか、を見直す必要が出てくると思います。そういった振り返りのスタートを担えたら部署としてもすごく価値があると思うので、そういったアクションがとれるように成長していきたいです。最後にーホライズンテクノロジーのメンバーにメッセージをお願いします合田さん:優秀な方たちが集まってるすごい会社だなっていう風に思ってまして、我々もいろんなところでお力を貸していただいて、たくさんのことを学ばせていただいてます。引き続きお力添えもいただきたいなという風に思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします!福森さん:今回新しく開発したPEPSにおいても頼りやすいというか、難しい課題があった時も相談することによって、解決に導いてくださるので本当に助かってます。いつもご協力いただいてるおかげで社内のメンバーも成長していると思うので、本当にいつもありがたいなと思っています。これからもよろしくお願いします!